もう、体に毒は溜めない 知っておけば怖くない自分でできる”除毒”の食事術

真っ赤な表紙に毒の文字があるなかなかに目を引く書籍でした。

本書は元東京都消費者センター試験研究室長で、退職後は個人で研究を続けられていた増尾清さんが執筆されました。
今の食生活は安全ではないというメッセージと、具体的にどこが悪くて何に気をつければいいかなど具体的な対策もその研究結果から分かりやすく解説してくださっています。

まず大前提として100%毒(添加物など身体に悪影響を及ぼすもの)を排除することは難しくなっているということを意識する必要があります。
昔と違い農作物を育てる土壌は農薬を散布され、その農薬が発ガン性物質を含み危険と分かり使われなくなったとしてもその土壌が完全にクリーンになるのには、かなりの時間を要すとのことで30年経ったとしてもまだ検出される場合もあるそうです。

そこで代替案として挙げられる無農薬で栄養価の高い有機栽培の野菜を購入していくとした場合には、非常にコストが掛かり物価高騰、賃金が上がらない現日本においてそれを継続していくことは、実質ものすごい所得を得ている世帯でなければ困難だということです。

完全に毒を体内に入れないような食事は難しいと改めて認識できました。そこで著者の対策に移りますが大きく2つ。
1つ目は昔ながらの下ごしらえをすることで、食品についている毒を極力減らす。2つ目には毒素を排除するのに有効な食品を積極的に取り入れることです。

1つ目の下ごしらえは、湯引きや塩もみ隠し包丁をいれるなどそのまま調理するのではなく、少しの手間でできる対策になります。具体的な例として、野菜・果物からはトマトとバナナが意外な対策を要していました。

トマトは皮に多くの農薬が付いているので、皮はむいたほうが良いそうです。トマトの底面に切れ込みを入れ湯でくぐらせると、簡単に皮が向けるそうです。またバナナは軸の近くに腐りにくくするための防腐剤を塗っているため、軸付近の身は1cmほど捨ててしまったほうが良いとのことでした。

他にも魚や肉など様々な食材に対して何に気をつける必要があり、どう具体的に調理すればいいか記載してありました。料理があまり得意でない自分ですが家族の健康を守るためには習得すべきかもと今料理を勉強してみたいと思えております。

2つ目に除毒を促す食品の紹介です。ここでいう毒というのが食品添加物にあたり体内に入ると活性酸素を多く生み出します。この活性酸素が過剰に出過ぎると細胞を傷つけたり様々な病気の引き金になることが分かっています。適度な量であれば体内に入った細菌などを攻撃してくれるそうです。

この活性酸素を排除するのに必要な栄養素があり、著者は大きく3つあるといいます。それぞれ①スカベンジャー酵素、②スカベンジャービタミン、最後に③スカベンジャー成分となります。

①の酵素は活性酸素と結びついて無毒化することができます。主に3つの酵素(SODとカタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ)が挙げられており、良質なタンパク質(アポ酵素)とミネラル(補酵素)で構成されているそうです。これらを含む食材は本書に記載されておりますので、ぜひお手元にとってご参照いただきたいと思います。

②のビタミンは酵素だけでは活性酸素を取り切れないので必要とされます。主にビタミンA、B2、C、Eが挙げられております。ここで注意点として、ビタミンA、C、Eそして油分をできるだけ同時に摂取するとそれぞれの効果を高めることができるそうです。

③の成分は酵素、ビタミンを取り入れても活性酸素を排除できない時に活躍します。主にフラボノイド類、カテキン、キサントフィル、クルクミン、グルタチオンなどがそれに当たります。ここではカテキンは熱にも強い優れた成分ということで緑茶を飲むことが推められていました。

以上が大まかな内容になります。この他にも有益な情報がたくさん含まれており最後に筆者が実践している簡単な対策に外出時に白ごまとしそのふりかけを持参しているとおっしゃっていました。これらを外食やお弁当にさっと振りかけるだけで、除毒を促進してくれるので安心して食事ができるそうです。

精神的に完璧を求めると何も食べられなくなってしまうので、できることを可能な範囲で実践することが大事であるともおっしゃっていました。確かに細かく考えすぎると何も口に運べなくなってしまいますからね。最後の対策だけでも取り入れればお守り代わりのように気持ち的にも安心できるのではないかと思いました。

最後までお読みいただきありがとうございました。皆様も是非健康の柱である食事を見直して自分や家族を守ってあげましょうね。
それではLet’s Keep Walking‼

 

もう、体に毒は溜めない 知っておけば怖くない自分でできる”除毒”の食事術 著:増尾清

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