オステオパシーとの出会い
”うーん、どうしたら患者さんの身体を治せるようになるのか分からない↓↓”
と思い悩んでいた新卒の頃、職場の先輩が相談に乗ってくれました。その時教えて頂いたのがオステオパシーでした。当時の自分は上司とのコミュニケーションでも悩んでいて、どうすれば上司に叱られずに報連相ができるかとビジネス書籍を読み漁っていた時期でもありました。
その時に読んでいた本で非常に心に刺さったのが“ロジカルシンキング“という書籍でした。この本から、全体を把握し、漏れ・抜け・ダブりが生じないように情報を整理することでスムーズにコミュニケーションが図れるようになるという事を学びました。
当時の自分にとってこの考え方は非常に画期的で自分がコミュニケーションにおいて一番疎かにしていたところだったと気づくことができ、この書籍で紹介されている方法で情報整理をして上司に報連相をすると、伝えたいことが相手に通じて非常に感動したのを覚えています。
またそんな成功体験の後に先輩から教えていただいた、オステオパシーという学問も全体から考えるという哲理を含んでいました。当時の自分は理学療法の書籍やセミナーから学んだ、膝なら膝、腰なら腰しか検査・治療しないような考え方でしか仕事に取り組めていませんでした。
しかしオステオパシーでは”身体は一つのユニットである”という考えの基、局所だけで判断せず多角的に評価・治療を進めていきます。それが意味することは単純に攻め手が多くなり、考慮する範囲が増えリスクを減らすことにも繋がりました。
新人あるあるだと思いますが、行き詰まったときに思考できる選択肢がないことが恐怖になります。ここからどうすれば良いか分からない。この状況が一番私にとって苦痛でした。
オステオパシーの哲学をベースにすると全身かつ全構造を評価・治療対象として扱うので、ここからどうすればと思ったときにじゃあ筋肉が駄目だったなら、神経から攻めてみよう、それが駄目なら血管からなど攻略方法を増やすことができました。*上記は少し誤解を生む表現ですがむやみに治療すると事故を起こす可能性があるので、しっかり全身を検査した上で治療に当たるというのが大前提です。
この哲学は当時の自分にとって希望の光に思えました。これが駄目でも何か方法があると楽観的に仕事に臨めるのと、何をしても駄目だと悲観的になりながら仕事をするのでは、ストレスが段違いに変わってきます。ロジカルシンキングとオステオパシーを学んだタイミングが同時期だったこともあり、スッと腑に落ちた感覚がありました。
もちろん選択肢が増えたからと言って、新人のセラピストにスキルが伴っているわけもなく結果がどんどん出ていったわけではありませんでした。ただこうしたら良いかなという希望を持つことができるだけでとても救われた気がしました。
それからどんどんとオステオパシーの魅力に取り憑かれて勉強を進めていき、学べば学ぶほどに奥が深く自分の人生をかける価値のある学問だと感じました。
長くなりましたが以上が私がオステオパシーと出会い、その魅力に取り憑かれていった経緯となります。この出会いに導いてくれた先輩には感謝し、またこの学びを絶やさずに行きたいと思います。
またの機会に私が参加したセミナーや参考にした書籍、通ったオステオパシースクールについても追々紹介していきたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。
Let’s Keep Walking!!
以下私が愛読した書籍になります。
ロジカル・シンキング (Best solution) 〜論理的な思考と構成のスキル〜 照屋華子、岡田恵子
https://amzn.asia/d/2pBDBI1